子宮肉腫の原因は?どんな治療法があるの??


子宮肉腫の特徴と原因、子宮体がんとはどう違うの?

s4

1 特徴

子宮肉腫とは、婦人科の悪性腫瘍の中でよく知られている子宮体がんの2%から5%ほどの割合で、同じ子宮体部に発症するまれな悪性腫瘍です。

 

子宮体がんは主に子宮の内膜から発症しますが、子宮肉腫は内膜の奥にある筋肉から発生することがほとんどです。

40歳から70歳までの年代で発症する割合が多く、同じ子宮体部に発生する良性腫瘍である子宮筋腫と形などが似ているため、子宮肉腫として見逃されるケースが多く予後がきわめて悪いことも特徴です。

 

子宮筋腫の手術を行った時に、組織を病理検査して初めて子宮肉腫であるという判断がされることも多々あります。

 

2 3つのタイプがあります

子宮肉腫には癌肉腫子宮内膜間質肉腫平滑筋肉腫の3つのタイプがあります。

癌肉腫は子宮肉腫の約46%を占めており、60歳以降に発症しやすく、予後が悪く骨盤リンパ節などへの転移が多くみられます。

子宮内膜間質肉腫は子宮肉腫の約36%を占めており、50歳前後に発症しやすく、最も予後が不良でありリンパ節転移は少ないのですが、肺への転移が多いのが特徴です。

平滑筋肉腫は50歳前後で発症しやすく予後が比較的良いことが特徴です。

 

3 発生原因とは

発生原因についてはどのタイプも詳しく判明しておりません

ほかの子宮内の悪性腫瘍の場合は、女性ホルモンの高値の方・高血圧・肥満・糖尿病などの病気を抱えている方が高い発症リスクを持っていますが、子宮肉腫ではそのようなリスクファクターは関係ありません。

また、過去に骨盤に対して放射線を照射していた経歴のある方に発生する率が高い、という因果関係も示唆されています。

 

非常にまれなケースでは良性腫瘍である子宮筋腫から子宮肉腫に悪性化したことも報告されています。

 

子宮肉腫の主な症状は?どんなふうに診断されるの?

1 代表的な症状

子宮肉腫の自覚症状としては生理時期以外の性器出血・閉経後の不正出血・おりものの増加・下腹部に違和感・下腹部にこぶのような感触・腹痛などがあります。

ただし、これらの症状は子宮がんと同じであるため、子宮肉腫としての特徴的な症状ではありません。

肉腫を疑うケースは、閉経後にも子宮・筋腫が大きくなる・閉経前に子宮が急に大きくなるようなときです。

子宮筋腫などでは閉経すると子宮は縮小するのが一般的ですので、不正出血とか下腹部に違和感があるときにはCT・MRIの設備をもつ総合病院の婦人科にて必ず受診してください。

なお、初期の子宮肉腫の段階ではほとんど症状はありませんので、進行するまでわからないことが多いという特徴があります。

 

2 診断方法

子宮肉腫を確定診断するには、手術によって腫瘍を病理検査するのが最良の手段です。

術前検査としては内診・子宮の組織と細胞の検査、超音波断層法・CT・MRI・腫瘍マーカーなどを実施して、術前診断を行います。この段階では、子宮体がん・子宮筋腫と区別することは難しいことが多いのが実情です。

 

ただし、LDHの高値・超音波断層法・CT・MRIの画像のよって不均一なパターンの筋腫が見られるような場合は肉腫を強く疑い、治療を開始する場合もあります。

 

3 病期のステージの決定方法

子宮肉腫の確定診断がついたときには、肉腫の広がり・他の臓器への転移の有無について検査します。

肉腫は大きくなると子宮自体を破り拡散するケース・血管/リンパ管に浸透して拡散するケース・腹部の内部に拡散するケースがあります。

この肉腫の広がりに応じて病期Iから病気IVに分類されます。

 

子宮肉腫の治療方法と、術後はどうなるの?妊娠は出来るの?

 

1 治療方法

子宮肉腫の治療には次の3種類の治療方法があります。

子宮肉腫の病期によって治療方法は異なりますが、基本的には外科手術を行い、その後、放射線療法と化学療法を使用します。

ただし、肉腫が進行して手術が不可能な場合、または、再発防止のための治療に放射線療法と化学療法を行います。

 

*外科手術

最も一般的な治療であり、子宮・卵管・卵巣を切除して、さらに骨盤内と大動脈に沿うリンパ節を切除します。

*放射線療法

高エネルギー線を使用して、からだの外から照射する外照射と放射線を放出するチューブを子宮肉腫に差して中から照射する近接照射があります。

*化学療法

抗がん剤の内服と静脈注射する治療法です。

ただし、化学療法によって完治することは難しく外科療法・放射線療法との併用治療されるのが一般的です。

抗がん剤は正常細胞にも影響を与えて脱毛・吐き気・食欲低下・血小板/白血球の減少などの副作用はあります。

子宮肉腫のタイプと病期によってホルモン剤の投与もおこなわれます。

 

2 予後

手術などの治療終了後は定期的な通院して、再発の有無のために検査を実施します。

再発した場合には手術による切除の可能性を判断して、肉腫の進行防止・転移による痛みの減少のために外科手術・放射線療法・化学療法をおこないます。

ただし、子宮肉腫は難治性腫瘍ですので、進行・再発した子宮肉腫の治療は困難であり、国立がんセンターの臨床試験の報告によるとどのタイプの子宮肉腫においても5年生存率は全病期で30%台という厳しい結果となっています。

 

3 妊娠・出産への影響

s3

妊娠できるかどうかは子宮が残っているかどうかによりますが、もし、妊娠期間中に子宮肉腫であると診断された場合は、妊娠期間によっては分娩後に肉腫摘出手術をおこないます。

肉腫の広がりによっては出産できない可能性もあります。

 


私が自宅で実践した方法です。
サブコンテンツ

このページの先頭へ