子宮筋腫があって妊娠した場合の注意点


子宮筋腫があって妊娠した場合、どういうことに注意して出産まで過ごすのかをお話ししたいと思います

子宮筋腫がある妊娠とは

まず、子宮筋腫を持ったまま妊娠することを「子宮筋腫合併妊娠」といいます。年齢が増すごとに子宮筋腫をもった女性も増えてくるので、子宮筋腫合併妊娠は増えています。妊娠に与える影響として、子宮筋腫の数と大きさが関係してきます。

そこで、合併妊娠は注意深く経過観察がされます。
まれに妊娠中に子宮筋腫だけを取り出す「子宮筋腫核出術」が行われることあります。 しかし、これは子宮筋腫が急激に大きくなってきたときや、子宮筋腫の変性により疼痛のコントロールが出来ないとき、また、子宮筋腫があることで妊娠継続に障害が出る場合などやむ得ない場合に限られます

妊娠中はどんなことが起こるの?

妊娠中は、子宮筋腫によるお腹の痛みが出る場合があります。理由としては、妊娠により血腫への血液の流れが阻害されるからです。多くの場合は、安静にしていれば痛みは治まります。しかし、場合によっては子宮収縮を抑える薬を使用することもあります。お腹の痛みと一概に言っても、状態によっては入院を伴うことがあります

この他に、胎盤が子宮筋腫のある側に付くと血腫によって赤ちゃんへの血流が少なくなることで赤ちゃんの成長が悪くなることがあります(子宮内胎児発育遅延)。また、分娩するより先に、胎盤がお腹の中ではがれてしまうことがあります(常位胎盤早期剥離)。

筋腫が数多くあると子宮が変形し、逆子など赤ちゃんの体位に異常を起こしてしまうことがあります

近年、子宮筋腫合併妊娠になる人は増えておりますが、そのほとんどは無事出産まで経過します。しかし、子宮筋腫の増大や、中には急変する例もあり、注意も必要です。大切なことは、自分が少しでも「なにかおかしい?」と思ったら受診することです。

受診して、何もなければそれが一番安心なことですから

いよいよ分娩!分娩中に起こるかもしれないこととは?

柔らかく収縮しやすい子宮にくっついている子宮筋腫は「筋肉」です。その筋肉である子宮筋腫があることで、子宮のスムーズな収縮が妨げられて微弱陣痛になることもあります。その場合は、分娩促進剤が必要なこともあります。

また、子宮筋腫の場所によっては赤ちゃんが通る道(産道)の妨げとなることがあります(子宮頚部筋腫その場合は帝王切開になることもあります。しかし赤ちゃんは、ただ赤ちゃんの通り道を通ってくるだけではありません。赤ちゃんの力(胎児及び付属物)、陣痛とお母さんの力(娩出力)、そして産道の3つが合わさって生まれてきます。

産道と赤ちゃんの力があっても、お母さんが疲れて力が出なくては、赤ちゃんは産まれてきません。お産は一人ひとり違って当たり前です

子宮口は何センチか、赤ちゃんの頭はどのくらい降りてきているかなど、出産の進行状況を見ながら帝王切開になったりすることもありますが、これは子宮筋腫が有る無しにかかわらず起こることです。必ず子宮筋腫があることで、帝王切開になるわけではありません。

産後はこんなことに注意!

出産直後は、子宮が急激に収縮することで胎盤がはがれた傷跡を小さくし、出血を抑えます。しかし、子宮筋腫という筋肉があることでそれが妨げられ、傷が大きいままで出血が止まらないことがあります(弛緩出血

その場合には子宮収縮薬の点滴や注射、双手(そうしゅ)圧迫法(子宮内に手を入れて直接手で圧迫し、出血を止める)、それでも止まらない場合は輸血をする場合があります。また、筋腫に胎盤付着していると胎盤が剥がれず、大出血を起こすこともあります。この場合にも輸血が必要となることがあります。

分娩後は本来しっかりと子宮が収縮して元の大きさに戻って欲しいのですが、収縮がスムーズに出来ず、なかなか子宮の大きさや形が元に戻らないという、子宮復古不全も起こりえます。子宮復古不全になると細菌感染が起こりやすく、腹痛や産褥熱の原因になります。

妊娠中に子宮筋腫が見つかると不安に思ってしまうのは仕方ないと思います。でも、子宮筋腫があっても、出来る場所、またその大きさによって状況は全く変わってきます。子宮筋腫があっても無事に出産している妊婦さんはたくさんいらっしゃいます。

一人で考え込まず、自分の場合はどういうリスクが高いのかをぜひお医者さんに相談してみてください。そして、きちんと妊婦検診へ行ってくださいね


私が自宅で実践した方法です。
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